日本人配偶者ビザFAQ

日本人配偶者ビザ

「大黒柱」が学生に!夫婦で迎える初めてのビザ更新、収入減はやっぱりNG?

  • 5月 7 2025
  • FESO

質問内容)

①相談種別:日本人の配偶者等ビザの更新 
②申請種別:更新申請 
③状況概要: こんにちは。私はフランス国籍の30歳の女性、マリーと申します。日本人(31歳)の夫と結婚して3年になり、「日本人の配偶者等」の在留資格で日本に住んでいます。来月、初めてのビザ更新を迎えます。しかし、夫が昨年からフルタイムの大学院生になったため、以前に比べて収入が減ってしまいました。 
④質問: 夫が大学院生になり収入が減った場合、私の「日本人の配偶者等」ビザの更新に影響はあるのでしょうか?


 

 回答)

マリーさん、ビザの更新が近づいているのですね。ご心配のことと思います。ご主人が大学院生になられたことによる収入の減少が、マリーさんの「日本人の配偶者等」ビザの更新に影響を与える可能性はあります。

入国管理局は、「日本人の配偶者等」の在留資格の更新において、申請者本人または配偶者が、日本で安定した生活を送ることができる経済基盤を有しているかを審査します。これは、日本社会の負担にならないようにするための重要な要件です。

具体的に考慮される点としては、以下のものが挙げられます。

  • 現在の収入状況: ご主人の収入が減少した現在の状況が審査されます。
  • 過去の収入状況: これまでのご夫婦の収入状況も考慮されることがあります。
  • 貯蓄額: ご夫婦の貯蓄額が、当面の生活を支えるに十分な額であるかどうかが確認されます。
  • ご主人の就学状況: 大学院での学習状況や、将来的な収入の見込みなども考慮される可能性があります。
  • マリーさん自身の収入: マリーさんご自身がアルバイトやパートタイムなどで収入を得ている場合、その金額も考慮されます。
  • 扶養者の有無: ご夫婦の他に、経済的な援助をしてくれる親族などがいる場合、その状況も考慮されることがあります。

更新が認められる可能性と対策:

ご主人がフルタイムの大学院生になったことで収入が減少した場合でも、以下の要素によっては更新が認められる可能性があります。

  • 十分な貯蓄がある場合: これまでの貯蓄が十分にあり、当面の生活費を賄える場合。
  • マリーさん自身に安定した収入がある場合: マリーさんご自身がフルタイムまたは安定したパートタイムの仕事に就いており、生活を支えることができる場合。
  • ご主人の将来的な収入見込みが高い場合: 大学院修了後の就職先が内定しているなど、将来的に安定した収入が見込める場合、その証明となる書類(内定通知書など)を提出することで考慮される可能性があります。
  • ご両親などからの経済的な援助がある場合: ご両親など親族からの継続的な経済的援助が見込める場合、その証明となる書類(送金証明など)を提出することで考慮されることがあります。

更新に向けて準備すべきこと:

  • 現在の経済状況を明確に把握する: ご夫婦の収入、貯蓄額、支出などを整理し、書面にまとめておきましょう。
  • 収入減少の理由と今後の見通しを説明する: ご主人が大学院に進学した理由、卒業後の就職の見込みなどを具体的に説明する書類を作成しましょう。
  • 経済力を補完する書類を準備する: 上記の「更新が認められる可能性と対策」で挙げたような、貯蓄残高証明書、マリーさんの収入証明書、ご主人の内定通知書、親族からの援助に関する証明書などを準備しましょう。
  • 必要書類を早めに確認する: 入国管理局のウェブサイトなどで、更新に必要な書類を改めて確認し、余裕をもって準備を始めましょう。
  • 不安な場合は専門家へ相談する: 不安な点や不明な点がある場合は、入国管理局の相談窓口や、私たちのような行政書士に早めに相談することをお勧めします。

今回のケースでは、ご夫婦の現在の経済状況をしっかりと説明し、将来的な安定性を示すことが重要になります。諦めずに、しっかりと準備を進めてください。