経営管理ビザFAQ

経営管理ビザ

経営管理の認定申請から13ヶ月経っても結果が出ません。何か打つ手はないでしょうか?

  • 9月 18 2025
  • FESO

質問)

①相談種別:認定申請

②申請種別:認定

③状況概要: いつもお世話になっております。ムイです。 経営管理の認定申請を昨年7月に行いましたが、追加資料の要請も特になく、すでに13ヶ月が経過しています。 何度か入国管理局に電話で問い合わせても、「審査中です。追加資料は今のところ必要ありません。」としか言われず、困っています。 この申請よりも後に出した、似たような経営管理の申請はすでに結果が出ており、お客様にも状況を説明できず、非常に困惑しています。 経験豊富な先生方、何か他に「これやったら結果が出た!」というコツはありますでしょうか?

④質問内容: 経営管理の認定申請で13ヶ月も結果が出ない場合、電話での問い合わせ以外に、何か他に効果的な対処法はありますでしょうか?

 

行政書士からの回答)

ムイ様、この度はご相談いただきありがとうございます。経営管理ビザの認定申請から13ヶ月も結果が出ないとのこと、お客様もご不安でしょうし、ご心労お察しいたします。

結論から申し上げますと、13ヶ月という期間は、通常では考えにくいほど長期にわたる審査です。この状況には、何らかの理由で審査が停滞している可能性が考えられます。単に「審査中です」という回答だけでは、その理由が分からず、対策も立てられません。

ここでは、ご相談内容を拝見した上で考えられる原因と、電話問い合わせ以外に実行できる対処法について解説いたします。

1. 考えられる審査停滞の原因

通常、審査が長期化する場合、以下のような原因が考えられます。

  • 提出書類の不備や不足:
    • 申請時に提出した書類に不備があったり、審査に必要な情報が不足していたりする場合です。しかし、追加資料の要請がないとのことですので、この可能性は低いかもしれません。
  • 申請内容の疑義:
    • 申請内容に、事業の安定性・継続性や、経営者の経歴などに疑義が生じ、水面下で慎重に調査が行われている可能性があります。
  • 入国管理局内の手続き上の停滞:
    • 担当者の異動や、内部的な手続きの遅延により、審査が止まってしまっている可能性もゼロではありません。

特に、申請内容に疑義が生じている場合、入国管理局が「申請者本人に直接確認する必要がある」と判断し、調査を進めている可能性があります。

2. 電話問い合わせ以外に実行できる対処法

「これやったら結果が出た!」という確実なコツはありませんが、以下の方法で状況を動かすことができる可能性があります。

  1. 1.書面での問い合わせ:
    • 電話ではなく、書面(郵送)で入国管理局に問い合わせる方法です。
    • 書面には、申請の進捗状況を問い合わせるだけでなく、「申請から13ヶ月が経過しており、お客様も非常に困惑している。もし追加資料が必要であれば、速やかに提出するのでご教示願いたい」という旨を丁寧に記載します。
    • 書面での問い合わせは、電話よりも記録が残りやすく、担当者へのプレッシャーとなる可能性があります。
  2. 2.法務局への相談:
    • 法務局に相談することで、入国管理局との間で情報共有がなされ、審査が進むきっかけになる可能性があります。
  3. 3.情報公開請求:
    • 法的な手続きとして、情報公開請求を行う方法もあります。これにより、審査の進捗状況や、審査官がどのような点に疑義を抱いているのか、内部的な記録を一部開示させることができる可能性があります。
    • ただし、この手続きには時間と費用がかかるため、最終手段として検討すべきです。
  4. 4.理由書・補足資料の自主的な提出:
    • 追加資料の要請がないとのことですが、こちらから積極的に補足資料を提出することも一つの手です。
    • 例えば、「事業計画書(最新版)」「決算書(最新版)」「経営者のこれまでの業務実績」など、事業の安定性・継続性を改めてアピールできる資料を提出します。
    • その際、「申請から長期間が経過しているため、事業の現状を改めて説明させていただきます」といった内容の理由書を添えることが重要です。

3. 注意点とアドバイス

  • 丁寧な姿勢: 入国管理局への問い合わせは、決してクレームの場ではありません。審査官も忙しい中で対応しているため、丁寧で、協力的な姿勢で臨むことが大切です。
  • お客様とのコミュニケーション: 長期化している現状と、それに対する対応策を定期的にお客様に報告し、信頼関係を維持することが重要です。

まとめ

ムイ様、13ヶ月という審査期間は非常に異例であり、何らかの理由で審査が停滞している可能性が高いです。まずは書面での問い合わせや、自主的に補足資料を提出するといった、より積極的な対応を検討されることをお勧めします。

また、情報公開請求も視野に入れつつ、入国管理局の担当者と信頼関係を築きながら、粘り強く審査の進捗を促していくことが重要です。

この難局を乗り越えるため、当事務所でも何かお力になれることがございましたら、いつでもご相談ください。