質問内容)
①相談種別:帰化
②申請種別:普通帰化(パスポートなしでの申請)
③状況概要: 私は、今年の11月2週目に帰化申請を予定しているミャンマー国籍のアウンです。 ここにきて問題が発生し、2023年5月に期限切れしていたパスポートの更新申請(2025年2月に申請)が、11月の申請時に間に合いそうにありません。 ミャンマー大使館に問い合わせたところ、
④質問内容: いずれにせよ、これから大使館の要請に対応するため、11月の帰化申請時にパスポートの発行が間に合う可能性はほぼゼロと思われます。 パスポートが申請書類から欠落した状態で、事態経緯の説明書(上申書)とNRCカード(国民登録カード)をもって、パスポートは発行された時点で速やかに追加提出するという対応で、帰化申請が受理される可能性はどれくらいと考えられますでしょうか?
ご相談ありがとうございます。帰化申請直前にパスポートの取得が間に合わないという問題、非常に焦る状況だとお察しいたします。特にミャンマー国籍の方の場合、本国書類やパスポートの取得に時間を要するケースが多く、この種のトラブルは少なくありません。
結論から申し上げますと、パスポートが未提出のままでも、法務局に申請を「受理」してもらえる可能性はありますが、その確率は申請者の状況説明の「説得力」と「誠実性」に大きく左右されます。
パスポートは、「申請者の身元・国籍を証明する最も重要な公的書類」です。帰化申請では、申請時の身元確認や、過去の出入国履歴の確認のために、原則として有効なパスポートまたは失効したパスポート原本の提出が求められます。
パスポートが未提出の場合、法務局は「要件を満たしていない」として、申請の受理自体を拒否する(差し戻す)ことも可能です。
パスポートが欠落した状態で受理の可能性を高めるためには、以下の3点を徹底して、申請者の落ち度ではないこと、そして誠実に手続きを進める意思があることを証明する必要があります。
単に「間に合わない」というだけでなく、以下の事実を網羅的に記載した詳細な経緯説明書を作成し、申請者の誠実性をアピールします。
パスポートに代わる「身元・国籍・在留資格」の証明書類を最大限に提出します。
11月の申請時、法務局の担当官に対して、事前に電話でアポイントを取り、事情を説明した上で申請に臨むべきです。窓口で初めて未提出を告げるのではなく、専門家(行政書士)が同席の上で、上記の理由書を提示し、誠実に事情を説明することが、受理の可能性を高めます。
法務局が受理するかどうかを判断するポイントは、「パスポートがないことで、帰化の要件審査に大きな支障をきたすか」どうかです。
アウンさんの帰化申請は、パスポート未提出という大きなハンディキャップがありますが、受理される可能性はあります。
ご不安な点があれば、この特殊なケースに慣れた私たち行政書士のような専門家にご相談ください。申請受理に向けて、万全のサポートをさせていただきます。