
質問内容)
①相談種別:帰化申請における配偶者の滞在
②申請種別:帰化申請に関する質問
③状況概要: ロシア人のタチアナです。29歳です。日本人と結婚していて3年前からに日本人の配偶者として千葉で暮らしています。今はプライベートでロシア語をオンラインで教えたりしています。私は帰化したいと考えているんですが、日本人の旦那(33歳、会社員)の海外転勤が決まりそうでそれが帰化申請に影響するか気になっています。もし転勤が決まった場合、3年から5年ほど一緒に日本を離れることになる可能性があります。
④質問: 帰化申請したいのですが、大事なのは日本人との婚姻関係ですか?それともそれより日本での滞在の方が大切ですか?いつ帰化申請するのがベストですか?
回答)
タチアナさん、こんにちは。帰化申請をご検討されているのですね。日本での生活が3年になり、オンラインでロシア語を教えるお仕事をされているとのこと、承知いたしました。
ご質問の件ですが、帰化申請において、日本人との婚姻関係と日本での滞在のどちらがより重要か、また、いつ帰化申請するのがベストかという点について、ご説明いたします。
- 日本人との婚姻関係と日本での滞在の重要性
帰化申請においては、日本人との婚姻関係と日本での滞在、どちらも重要な要素です。どちらか一方が極端に重要で、もう一方が軽視されるということはありません。
- 日本人との婚姻関係: 日本人と婚姻していることは、帰化申請において有利な要素となります。特に、婚姻期間が長く、夫婦としての実態が伴っている場合は、日本社会への定着度や日本国との結びつきを示すものとして評価されます。
- 日本での滞在: 帰化の要件の一つに、「引き続き5年以上日本に住所を有すること」という居住要件があります。これは、申請者が日本に安定して生活基盤を築いていることを示すために重要です。
タチアナさんの場合、日本人と結婚しており、3年間日本に居住しているという状況ですので、これらの要件は満たしていると言えます。
- 日本人の配偶者の海外転勤が帰化申請に与える影響
ご心配されているように、日本人の配偶者の海外転勤は、帰化申請に影響を与える可能性があります。
- 居住要件の継続性: 帰化の要件である「引き続き5年以上日本に住所を有すること」は、継続して日本に生活の本拠を置いていることを意味します。配偶者の海外転勤に同行して3~5年日本を離れる場合、この居住要件の継続性が途切れると判断される可能性があります。
- 日本での生活基盤: 帰化申請では、日本で安定した生活を営むことができるかが審査されます。海外転勤期間中は、日本での生活基盤が一時的に失われると判断される可能性があります。
- いつ帰化申請するのがベストか
いつ帰化申請するのがベストかという点については、タチアナさんの状況によって異なりますが、以下の点を考慮すると良いでしょう。
- 配偶者の転勤前: 配偶者の海外転勤が決まっており、近いうちに日本を離れることが確実である場合は、転勤前に帰化申請を行うのが最も安全な選択肢です。ただし、帰化申請の審査期間は1年以上かかることもありますので、時間に余裕をもって申請する必要があります。
- 配偶者の帰国後: 配偶者の海外転勤から帰国し、再び日本で安定した生活基盤を築いた後で帰化申請を行うのも一つの選択肢です。この場合、転勤期間中に日本とのつながりが途絶えないように、定期的に日本に帰国するなど、日本との関係を維持することが考えられますが、3年以降の婚姻歴がありますので、簡易帰化の対象となり、日本に戻ってから1年後に帰化申請することができます。
- 転勤期間中の申請: 配偶者の転勤期間中に帰化申請を行うことも、理論上は不可能ではありませんが、審査が厳しくなる可能性が高く、許可される可能性も低くなることが考えられます。
- その他
- 法務局への相談: 帰化申請は複雑な手続きですので、管轄の法務局に事前に相談し、ご自身の状況を詳しく説明して指示を仰ぐことを強くお勧めします。
- 専門家への相談: 必要に応じて、私たちのような行政書士や弁護士などの専門家にご相談いただくことも可能です。
タチアナさんの状況を総合的に考えると、最も安全なのは、配偶者の転勤前に帰化申請を行うことです。ただし、審査期間も考慮して、早めに法務局に相談することが重要です。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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