
念願の永住ビザを手にされた皆様、本当におめでとうございます!在留期間の心配がなくなり、日本での生活に一段と安心感が生まれたことでしょう。
この記事では、永住ビザを取得することで、これまでお持ちの在留資格と比べて何が変わるのか、日本国民と比べてどのような権利と義務を持つのか、そして永住者の在留カードには有効期間があるのかなど、気になる点を詳しく解説します。
永住ビザ取得で変わること:在留期間と活動の自由
永住ビザを取得することで、最も大きく変わるのは「在留期間」と「活動の制限」です。
- 在留期間が無期限に: これまでのように、在留期間の更新手続きを行う必要がなくなります。これにより、将来にわたって日本に安心して住み続けることができます。
- 就労制限がなくなる: これまでお持ちの在留資格によっては、働くことができる職種や時間に制限があったかもしれませんが、永住ビザを取得すると、日本人と同様に、どのような仕事にも自由に就くことができます。
永住者の権利:より安定した生活基盤
永住ビザを持つ外国人は、日本において以下のような権利を持つことになります。
- 日本に永住する権利: 在留期間の制限なく、日本に住み続けることができます。
- 社会保障: 日本国民と同様に、医療保険や年金などの社会保障制度を利用することができます。
- 教育を受ける権利: お子様は、日本の学校で日本人と同様に教育を受ける権利があります。
- 裁判を受ける権利: 日本国民と同様に、日本の裁判所で裁判を受ける権利があります。
- 財産権: 日本国内で財産を所有したり、相続したりする権利は、原則として日本国民と同様です。
ただし、選挙権と被選挙権については、日本国民のみに認められている権利であり、永住者にはありません。
永住者の義務:日本社会の一員として
永住者も、日本社会の一員として、以下の義務を負います。
- 日本の法律を守る義務: 日本の憲法や法律、条例などを遵守しなければなりません。
- 納税の義務: 日本で所得がある場合は、日本国民と同様に納税の義務があります。
- 国民健康保険・国民年金への加入義務: 一定の条件に該当する場合は、国民健康保険や国民年金に加入する義務があります。
これらの義務を怠ると、永住ビザが取り消される可能性もありますので、注意が必要です。
永住者の在留カードの有効期間
永住者の在留カードには、有効期間があります。在留カード自体の有効期間は、交付の日から七年です。
ただし、この有効期間は、あくまで在留カードの券面の有効期間であり、永住者としての在留資格そのものに有効期限はありません。
在留カードの有効期間が満了する前に、更新の手続きを行う必要があります。更新の手続きは、有効期間満了日の二か月前から行うことができます。
更新の手続きは、ご本人が地方出入国在留管理局に出頭して行うのが原則ですが、オンラインでの申請が可能な場合もあります。
在留カードの更新を怠ると、罰則の対象となる可能性がありますので、忘れずに手続きを行いましょう。
まとめ
永住ビザを取得することで、在留期間の制限がなくなり、就労も自由にできるようになるなど、日本での生活基盤は大きく安定します。権利の面では、日本国民とほぼ同様の社会保障や教育を受ける権利などが保障されますが、選挙権と被選挙権はありません。
一方で、日本の法律を守る、納税の義務を果たすなど、日本社会の一員としての義務も負います。
また、永住者の在留カードには七年の有効期間があり、期間満了前に更新手続きが必要であることを覚えておきましょう。
永住権は、日本での安定した生活を送るための大切な権利です。その権利を維持するためにも、日本の法律やルールを守り、必要な手続きをきちんと行うように心がけてください。