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日本と外国での手続きの違いと注意点!スムーズな国際結婚のために

  • 4月 25 2025
  • FESO
 

国際結婚は、異なる文化を持つ二人が結ばれる素晴らしい結びつきですが、その手続きは日本国内での結婚とは異なり、複雑に感じる方もいるかもしれません。日本と外国では、婚姻の成立要件や必要書類、手続きの流れが大きく異なる場合があります。

この記事では、日本と外国それぞれでの婚姻手続きの基本的な流れと、国際結婚特有の注意点について詳しく解説します。スムーズに結婚の手続きを進めるために、しっかりと理解しておきましょう。

日本での婚姻手続き

外国人と日本人が日本で婚姻する場合、基本的には日本の法律に基づいて手続きを行います。

手続きの流れ

  1. 必要書類の準備: 日本人と外国人それぞれが以下の書類を準備します。
    • 日本人: 戸籍謄本(最新のもの)
    • 外国人:
      • 本国発行の婚姻要件具備証明書(独身であることを証明する書類。日本語訳が必要)
      • パスポート
      • 国籍証明書(必要な場合)
      • 出生証明書(必要な場合。日本語訳が必要)
      • その他、市区町村役場が求める書類
  2. 市区町村役場への婚姻届の提出: 準備した書類を揃えて、二人の本籍地または所在地の市区町村役場に婚姻届を提出します。必ず必要な書類や事前準備の必要な事項を予め管轄の市区町村役場で確認を行ってください。
  3. 受理と婚姻の成立: 婚姻届が受理されれば、日本の法律上、婚姻が成立します。
  4. 外国人配偶者の在留資格変更: 日本で共に生活する場合、外国人配偶者は「日本人の配偶者等」の在留資格を取得する必要があります(別途申請が必要です)。

注意点

  • 婚姻要件具備証明書: 外国籍の方の国によっては、この証明書の発行に時間がかかる場合があります。事前に本国の機関に確認しましょう。発行されない場合は、その旨の証明書や宣誓書などで代替できる場合があります。
  • 書類の翻訳: 外国語で書かれた書類には、必ず日本語訳(翻訳者の氏名明記)を添付する必要があります。
  • 市区町村役場による確認: 提出された書類に不備がないか、形式的な要件を満たしているかなどが確認されます。
  • 外国人登録: 婚姻成立後、外国人配偶者は在留カードの交付と住所登録を行う必要があります。

外国での婚姻手続き

日本人が外国で婚姻する場合、その国の法律に基づいて手続きを行います。手続きの流れや必要書類は国によって大きく異なります。

手続きの流れ(一般的な例)

  1. 現地の日本大使館・総領事館への確認: まず、婚姻を行う予定の国の日本大使館または総領事館に、その国での婚姻手続きや必要書類について確認します。
  2. 現地の法律・手続きの確認: 相手の国の機関に、婚姻の成立要件や必要な書類、手続きの流れなどを確認します。
  3. 必要書類の準備: 日本人と外国人それぞれが、相手の国が求める書類を準備します。日本人には、戸籍謄本、婚姻要件具備証明書(日本の外務省で認証が必要な場合あり)、パスポートなどが求められることが多いです。
  4. 現地の機関での手続き: 相手の国の法律に従って、婚姻の手続きを行います(役所への届け出、宗教儀式など)。
  5. 婚姻証明書の取得: 現地の機関が発行する婚姻証明書を取得します。
  6. 日本への報告的届出: 外国で婚姻が成立した後、3ヶ月以内に日本の市区町村役場または日本大使館・総領事館に婚姻届(報告的届出)を提出する必要があります。その際、現地の婚姻証明書とその日本語訳、日本人の戸籍謄本などを添付します。

注意点

  • 国の法律・手続きの確認: 国によって婚姻の成立要件(年齢、親の同意など)、必要書類、手続きの流れが全く異なります。必ず事前に相手の国の機関に詳細を確認してください。
  • 日本の婚姻要件具備証明書: 相手の国によっては、日本人が独身であることを証明する「婚姻要件具備証明書」の提出を求められる場合があります。これは日本の法務局で取得し、相手の国によっては日本の外務省の認証(アポスティーユ)が必要となる場合があります。
  • 書類の認証(アポスティーユ・領事認証): 相手の国や日本の機関から、提出する書類に対して認証を求められることがあります。アポスティーユはハーグ条約加盟国間の手続き、領事認証は非加盟国との手続きです。
  • 言語の壁: 手続きが現地の言語で行われる場合、通訳の手配が必要になることがあります。
  • 文化・習慣の違い: 結婚式のスタイルや習慣も国によって大きく異なります。事前にパートナーとよく話し合いましょう。

国際結婚における共通の注意点

日本と外国のどちらで先に婚姻手続きを行う場合でも、国際結婚には共通して注意すべき点があります。

  • 書類の準備には時間がかかる: 特に外国の書類の取得や翻訳、認証には時間がかかることが多いです。余裕をもって準備を始めましょう。
  • 言語の壁: 手続きや日常生活において、言語の壁は大きな課題となります。早めに語学学習を始めることをおすすめします。
  • 文化・習慣の違い: 育ってきた環境が異なるため、価値観や生活習慣の違いから摩擦が生じることもあります。お互いを尊重し、理解しようとする努力が大切です。
  • 法制度の違い: 離婚や相続など、将来的に関わる可能性のある法制度についても、ある程度理解しておくことが望ましいです。
  • 在留資格: 日本で共に生活する場合、外国人配偶者の在留資格の手続きは非常に重要です。適切な在留資格を取得しないと、不法滞在となる可能性があります。
  • 記録を残す: 手続きの過程でやり取りした書類やメールなどは、念のため保管しておきましょう。

まとめ

国際結婚の手続きは、日本と外国の法制度や文化の違いにより、複雑で時間がかかることがあります。しかし、事前にしっかりと情報を収集し、パートナーと協力して準備を進めることで、スムーズな結婚を迎えることができるでしょう。

もし、国際結婚の手続きについて不安なことや疑問点があれば、専門家である行政書士にご相談ください。状況に合わせた的確なアドバイスとサポートを提供させていただきます。お二人の幸せな未来のために、全力でサポートいたします。