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就労ビザ申請で失敗しない!よくある不許可理由と対策

  • 4月 25 2025
  • FESO

日本で働くことを夢見て就労ビザを申請したものの、残念ながら不許可となってしまったというケースは少なくありません。せっかく準備を進めてきたにも関わらず、不許可になってしまうと、時間も労力も無駄になってしまいます。

本記事では、就労ビザ申請においてよくある不許可理由を具体的に解説し、それぞれの理由に対する対策を紹介します。これらの情報を事前に把握しておくことで、不許可のリスクを減らし、スムーズなビザ取得を目指しましょう。

よくある不許可理由と対策

就労ビザの申請が不許可になる理由は多岐にわたりますが、ここでは特に多いケースとその対策について解説します。

1. 提出書類の不備・不足

申請書類に記入漏れがあったり、必要な書類が不足している場合、審査すらされずに返却されたり、不許可となることがあります。

  • よくある不備:
    • 申請書の記入漏れ、誤字脱字
    • 写真の規格外れ(サイズ、背景など)
    • 添付書類の不足(卒業証明書、雇用契約書など)
    • 翻訳が必要な書類の翻訳漏れ、翻訳の不備
    • 有効期限切れの書類を提出
  • 対策:
    • 提出前の徹底的な確認: 申請書を提出する前に、記入内容を何度も確認し、チェックリストなどを活用して必要な書類がすべて揃っているか確認しましょう。
    • 最新情報の確認: 入国管理局のウェブサイトなどで、最新の必要書類や記入方法を確認しましょう。
    • 翻訳の質: 母国語の書類を翻訳する場合は、正確かつ自然な日本語に翻訳されているか確認しましょう。翻訳証明が必要な場合もあります。
    • コピーではなく原本: 原則として、求められている書類は原本を提出しましょう。コピーが必要な場合は、その指示に従ってください。

2. 職務内容と学歴・職務経験の不一致

申請する就労ビザの種類によっては、従事する職務内容と、申請者の学歴や職務経験との関連性が厳しく審査されます。

  • よくある不許可理由:
    • 大学で専攻した分野と全く関係のない職種で申請している
    • 必要とされる実務経験の年数を満たしていない
    • 職務内容が、ビザの種類で認められている活動範囲を超えている
  • 対策:
    • 自己分析の徹底: 自身の学歴や職務経験を改めて確認し、どの就労ビザの要件に合致するか慎重に検討しましょう。
    • 職務内容の明確化: 雇用主と協力し、具体的な職務内容を明確にし、それが申請するビザの活動範囲に含まれることを確認しましょう。
    • 関連性の説明: 学歴や職務経験と職務内容の関連性を、申請書や理由書で具体的に説明しましょう。

3. 雇用主(企業)側の問題

外国人を受け入れる企業側にも、一定の要件が求められます。企業の経営状況が不安定であったり、過去に法令違反があったりする場合、ビザが不許可となることがあります。

  • よくある不許可理由:
    • 企業の経営状況が著しく不安定である
    • 企業が過去に外国人労働者の受け入れに関して不正行為を行ったことがある
    • 外国人労働者の給与水準が、日本人と同等以上でない
    • 企業の事業活動の実態が不明確である(ペーパーカンパニーなど)
  • 対策(申請者側としてできること):
    • 企業の信頼性を確認: 可能であれば、雇用予定の企業の情報を事前に調査し、経営状況や過去の評判などを確認しましょう。
    • 労働条件の確認: 給与額や労働時間などの労働条件が、日本の労働基準法などを遵守しているか確認しましょう。
    • 企業からの情報提供: 企業側に、経営状況や事業活動の実態を示す資料を適切に準備してもらうよう依頼しましょう。

4. 申請者の素行不良・入国目的の不適切さ

過去に犯罪歴があったり、オーバーステイなどの入国管理法違反の事実がある場合、または日本での活動目的が就労に該当しないと判断された場合、ビザは不許可となります。

  • よくある不許可理由:
    • 過去に犯罪歴がある
    • 過去にオーバーステイや不法就労などの入国管理法違反の事実がある
    • 申請者の入国目的が、就労ではなく他の目的であると疑われる
  • 対策:
    • 正直な申告: 過去の犯罪歴や違反歴は、隠さずに正直に申告しましょう。
    • 入国目的の明確化: なぜ日本で働きたいのか、具体的な理由や目的を明確に説明しましょう。
    • 必要な証明書の提出: 犯罪歴がないことを証明する書類(無犯罪証明書など)の提出を求められる場合があります。

5. 日本語能力不足(特定技能ビザなど)

特定の就労ビザ(特に特定技能ビザ)では、一定の日本語能力が求められます。日本語能力試験の成績証明書などの提出が必要となる場合があります。

  • よくある不許可理由:
    • 求められる日本語能力のレベルに達していない
    • 日本語能力を証明する書類を提出できない
  • 対策:
    • 日本語学習: 必要な日本語能力を身につけるために、計画的に学習を進めましょう。
    • 試験の受験: 日本語能力試験(JLPTなど)を受験し、合格証明書を取得しましょう。
    • 証明書の準備: 試験の合格証明書など、日本語能力を証明する書類を忘れずに提出しましょう。

まとめ

就労ビザの申請は、多くの書類の準備や確認が必要であり、不許可となる理由は様々です。しかし、事前に不許可となる可能性のある理由を理解し、適切な対策を講じることで、ビザ取得の成功率を高めることができます。

申請前にご自身の状況をしっかりと把握し、不備のない書類を準備すること、そして雇用主との連携を密にすることが重要です。もし、申請に関して不安な点や疑問点があれば、迷わず専門家である行政書士にご相談ください。


【免責事項】

  • 本記事は2025年4月時点の情報に基づいて作成されています。最新の情報は必ず出入国在留管理庁の公式ウェブサイト等でご確認ください。
  • 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別のケースに対する法的なアドバイスではありません。具体的な手続きや判断については、専門家にご相談ください。
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