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留学ビザの運用が4月から大激変!出席率が良くても不許可になる理由と「週28時間ルール」の本当の怖さ

作成者: FESO|May 28, 2026 3:57:05 AM

こんにちは。留学生の皆様、あるいは日本語学校や専門学校、大学などで留学生の支援・管理を担当されている皆様、新年度が始まってしばらく経ちましたが、日々の学業や学校運営の状況はいかがでしょうか。

今、日本の留学制度は歴史的な転換期を迎えています。2026年4月、出入国在留管理庁(入管庁)から「留学」の在留資格に関する運用指針の見直しが公式に発表され、すでに新たな審査が本格的に始まっているからです。

これまで長年、留学ビザの更新や他のビザ(就労ビザなど)への変更手続きにおいて、最大の指標であり「合否の分かれ目」となっていたのは、学校の「出席率」でした。「出席率が90%以上あって、学費さえ払っていれば、成績が多少悪くても問題なく許可される」というのが、これまでの実務上の常識だったのです。

しかし、この2026年春を境に、ただ学校の席に座っているだけの「延命留学」は完全に通用しなくなりました。出席率はクリアしているのにビザが不許可になるというケースが、実際の現場でも発生し始めています。

今回は、2026年4月に施行された留学ビザ厳格化の「2つの大きな柱」と、留学生が日本での未来を守るために今すぐ取るべき具体的な対策について、実務の事実をベースに徹底解説します。

 

1. 激変の柱①:2026年7月1日スタート「日本語能力確認の厳格化」

今回の運用の見直しにおいて、留学生の皆様の進路や更新手続きに最も直接的な影響を与えるのが、「入学時・更新時の日本語能力確認の厳格化」です。

入管庁が示したスケジュールによると、この新しい確認方針は以下のタイミングで一斉に適用されます。

  • 在留資格の変更・更新申請: 2026年7月1日の申請分から一斉に適用
  • 新規の在留資格認定証明書(COE)交付申請: 2026年10月期生の募集から適用

「〇〇時間勉強した」という書類だけでは足りない時代へ

これまでは、日本語学校に入学する際やビザを更新する際、母国の提携機関などが出した「150時間以上の日本語学習歴があります」というペーパー(学習証明書)の提出があれば、実質的な語学力にかかわらず、比較的スムーズに在留資格が容認されていました。

しかし2026年の新運用では、単なる学習時間の申告だけでは不十分とみなされます。日本語能力試験(JLPT)のN5以上など、客観的な日本語試験の「合格証」や「スコア証明書」の提示がこれまで以上に厳しく求められるようになります。さらに、必要に応じて入管の審査官による面接などを通じた、実質的な語学力の確認も行われる方針です。

日本に入国して1年以上、あるいは2年近くが経過しているにもかかわらず、一度も公的な日本語試験を受験していない学生や、初級レベル(N5・N4)にいつまでも合格できないような学生は、入管から非常に厳しい目を向けられます。「本来の目的は学業ではなく、留学制度を隠れ蓑にした不法就労(出稼ぎ)目的の滞在なのではないか」と強く疑われ、ビザの更新が不許可になるリスクが劇的に高まっているのが2026年の現実です。

 

2. 激変の柱②:2026年4月スタート「学校によるアルバイトの実態把握義務」

もう一つの、 実務上最も大きなインパクトをもたらしている変更が、「日本語教育機関(学校側)に対する、留学生の資格外活動(アルバイト)の管理・実態把握の義務化」です。こちらは2026年4月からすでに運用の現場で稼働しています。

入管庁は教育機関側に対して、留学生のアルバイト状況をこれまで以上に厳格に把握することを求め始めました。

隠れてルールを破ることは、もう不可能に

留学生が日本でアルバイトをする場合、「原則として週28時間以内(長期休業期間中は1日8時間以内)」という法律上の厳しい上限(資格外活動許可のルール)があります。 これまでは、複数のアルバイト先を掛け持ちし、学校に内緒で週30時間、40時間と働いてしまうような不適切就労が、一部で後を絶ちませんでした。

これに対し、2026年4月からの新運用では、学校側が「留学生がどこで、どのようなスケジュールで、どのくらいアルバイトをしているか」を定期的に確認・面談し、適切に管理・指導することが義務付けられました。

もし学生が学校の調査や面談に協力しなかったり、明らかに上限時間をオーバーして働いている(オーバーワーク)ことが発覚した場合、学校側は「適正な在留管理」として入管へ報告する、あるいは自主退学や帰国を促すといった運用の徹底を強く求められています。

 

3.  なぜ成績が悪いと「不法就労」を疑われるのか?学校側のリアルな事情 

なぜここまで学校側が厳しく学生を管理しなければならないのでしょうか。その理由は、留学生の成果を出せなかったり、管理が行き届かなかったりする学校は、入管庁から「適正校(適正教育機関)」の認定を取り消されるという極めて重いペーパーリスクを負うことになったからです。

適正校の認定を失うと、その学校は新しい留学生を海外から呼ぶことが事実上できなくなり、学校の経営そのものが成り立たなくなります。そのため、学校側も生き残りをかけて、ルールを守らない学生に対して非常に厳しい態度を取らざるを得ないのが2026年の実務の裏側です。

こうした背景があるため、「学校の成績が極端に悪い(C判定ばかり、単位が足りない、進級できない)」学生は、学校や入管から「学業を疎かにして、裏でアルバイトばかりしている(不法就労の疑いがある)はずだ」という強力なチェック対象になり、個別調査へと直結する仕組みが完成したのです。単に勉強が苦手という理由だけでなく、「コンプライアンス(法令遵守)違反の兆候」として成績が見られているという点を、強く意識する必要があります。  

 

4.  留学生が日本に残り、次のステップへ進むための「3つの自衛策」

留学ビザのハードルがここまで上がった今、出席率の数字だけに安心していると、次回のビザ更新や、卒業後の就労ビザ(技術・人文知識・国際業務など)への変更の手続きの際に「まさかの不許可」という事態になりかねません。日本での未来を守るために、今すぐ以下の自衛策を徹底してください。

対策①:JLPT(日本語能力試験)などの公的結果を「命綱」にする

2026年7月1日以降のビザ申請では、自身の日本語力を客観的に証明できるエビデンスが最大の武器になります。直近で実施されるJLPTや、その他の公的な日本語試験(EJU、J-TEST、BJTなど)を積極的に受験し、1つでも上のレベルの「合格証」または「スコア証明書」を手に入れてください。 「私は日本で本当に一生懸命勉強している」という入管からの疑いを一発で晴らす、最も強力な証明書になります。

対策②:アルバイトは「週28時間」を絶対に、1分でも超えない

生活費や学費の工面が大変であるという事情は非常に痛感いたしますが、2026年現在の審査において「オーバーワーク」は、一発で日本にいられなくなる致命傷になります。 学校から行われるアルバイト状況確認の面談やアンケートには常に誠実に答え、複数のアルバイトを掛け持ちしている場合は、すべての就労時間の合計が28時間を絶対に超えないよう、自分自身でシフト管理を徹底してください。

対策③:成績が下がってしまった場合は、今すぐ「理由書」の準備を

病気や怪我、あるいは母国の家族の急な事情などで、どうしても一時的に勉強に集中できず、成績や習得単位数が下がってしまったというケースもあるかと思います。その場合は、何の対策もせずに申請書類を提出してはいけません。 通院していた場合は診断書や領収書をしっかりと保管し、「なぜ一時的に成績が下がってしまったのか」「現在はどのように状況が改善し、今後の学業に取り組んでいくのか」を、学校の指導やサポートを受けながら「学習状況報告書(理由書)」として文章化し、申請の際に自主的に添付する準備を今から行ってください。

 

 5. まとめ:留学ビザは「中身の質」が問われる時代へ 

2026年4月に始まった留学ビザの運用見直しは、日本の留学制度が「単なる労働力を補うための手段」から、「真に優秀な外国人材を日本国内で育成・確保するための投資」へと完全に脱皮したことを意味しています。

出席率が80%や90%あるというのは、あくまで「土俵に上がるための最低限の条件」に過ぎません。これからは、その出席した授業を通じて「どれだけ日本語力を向上させたか」「どれだけ真面目に学業のルールと、アルバイトのルールを守ってきたか」という、中身の質(コンプライアンス)が厳しく問われます。

真面目に学校へ通い、ルールの中で一生懸命努力を重ねている留学生にとっては、何も怖い変更ではありません。自信を持って現在の学業を続けてください。

  • 「自分の過去のアルバイト時間や成績の状況で、次のビザ更新ができるか不安…」
  • 「学校の先生からビザのことで厳しい注意を受けてしまい、どう対応していいか分からない」
  • 「留学生のアルバイト管理について、新運用に合わせた体制づくりをしたい」

留学ビザは、一度不許可になってしまうとリカバリー(再申請)や他ビザへの切り替えが非常に難しくなる在留資格です。少しでも不安な点がある学生の方、あるいは新運用への対応に苦慮されている学校関係者様は、2026年の最新の入管実務を熟知した当事務所へ、手遅れになる前にぜひご相談ください。皆様が安心して日本での学びを修め、素晴らしい未来を切り拓いていけるよう、プロの行政書士が全力でサポートいたします。