日本の大学への進学を決意された皆さん、そのご家族の皆さん。勉学に励むための第一歩が、留学ビザ(在留資格「留学」)の申請手続きです。
留学ビザの申請は、入学試験の合否とは別に、日本の出入国在留管理庁(入管庁)によって厳格に審査されます。特に、申請の時期や提出書類の準備を誤ると、入学予定の時期に間に合わない、あるいは不許可になるリスクがあります。
この記事では、日本の大学に進学するための留学ビザ申請の全体的な手順と、不許可を避けるための重要なアドバイスを行政書士が解説します。
留学ビザを取得するためには、大きく分けて二つのステップを踏む必要があります。申請手続きは、申請者本人ではなく、受け入れる大学(機関)が代理で行うのが一般的です。
これは、外国人が日本で行う活動(留学)が、在留資格の基準に適合していることを法務大臣が証明するものです。
COEを受け取った後、本国の日本大使館または領事館でビザ(査証)の申請を行います。
留学ビザ申請において、最も重要なのは「時期」です。大学の入学時期に合わせて逆算して準備を始める必要があります。
大学は通常、入学時期(4月、10月など)に合わせて、数ヶ月前からCOEの申請を一斉に入管庁に行います。
この大学への書類提出期限に間に合わないと、その時期の申請に間に合わず、入学時期が遅れる可能性があります。大学からの指示を厳守してください。
COEの審査には、通常1ヶ月から3ヶ月程度かかります。特に申請者が集中する時期は審査が長引く傾向にあるため、余裕をもって準備を始めることが重要です。
留学ビザの審査で最も重視されるのは、「学費や生活費を賄える経済的な裏付け」と「虚偽のない真摯な留学目的」です。
留学ビザの不許可理由で最も多いのが、「経費支弁能力の証明不足」です。
提出する「留学理由書」には、なぜ日本で学ぶ必要があるのか、将来の目標と日本の大学での専攻がどのように結びつくのかを、論理的かつ具体的に記載してください。
留学ビザ申請は、人生の大きな分岐点となる手続きです。特に、経費支弁に関する書類は、国の制度によって形式が異なり、準備に時間がかかることがあります。もし、ご不安な点があれば、どうぞお気軽に私たち行政書士にご相談ください。あなたの日本での夢を、ビザという側面から全力でサポートさせていただきます。